家庭裁判所の目~監護面

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家庭裁判所の目~監護面

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親権争いでは、子供のことをどれだけ考え、離婚後の子供の養育環境を、どれだけ整えられるかが焦点です。

親権で争う多くの親は、いかに自分が子供を愛しているかといった、当事者の視点で家庭裁判所に訴えます。
しかし、子供に害を与える恐れがない親であれば、家庭裁判所は子供の視点に立って養育環境を比べます。
そもそも、第三者が愛情の深さなど測り知ることなどできず、愛情を訴えるくらいなら、離婚後にどうやって子供を良好な環境を用意するか、具体案を示すほうがよっぽどマシです。

離婚までどのように子供を監護してきたか、これからどのように監護していくか、家庭裁判所は単に離婚後だけを見比べて判断はしません。
監護面において、最も重要視されるのは、子供のそばにいられる人がいるかどうかです。

婚姻中は外で懸命に働き、いつも帰りが遅くて子供との時間を割けなかったのなら、そもそも仕事から考え直さすべきでしょう。
今までの生活スタイルでも、保育所があるから大丈夫などと考えていては、親権を得られる可能性は低くなります。
子供の監護のために、生き方を変えるくらいの心構えがないと、親権争いで圧倒的に不利な父親は調停委員を納得させられません。

また、離婚前に別居しており、子供が妻と暮らしている状況下で離婚すると、あなたが親権を得るのは至難の業です。
わざわざ子供の生活環境を変えることが、子供にとって良い結果をもたらす可能性は低いからです。