離婚前に準備するべきことは？

色々な意味で準備は必要ですが、離婚後のためにする準備については省き、離婚時の条件に対して、どのような準備をするべきか考えてみます。

離婚には、お金に関する決めごとが多いので、妻の収入や財産状況を把握しましょう。
多くの家庭では、夫の収入を妻が管理することが多く、あなたの収入は知られていても、妻の収入を知っている夫は少ないからです。
妻が専業主婦でも、財産がないとは限らず、内緒で貯め込んでいる可能性もあるため、妻名義のどの口座にいくらあるのかなど、可能な限り調べます。

もし離婚の原因が妻にあるなら、慰謝料請求の根拠となる証拠を集める作業も必要です。
浮気が原因なら浮気調査を、体に傷が残るほどの暴力が原因なら診断書を、浪費が買い物なら念のため購入物の写真などを用意します。
慰謝料請求が拒まれる可能性を考えると、家庭裁判所に持ち込まれるケースを想定しておくべきで、証拠集めは欠かせません。

こうした準備は、いざ離婚の意思を告げてからでは、警戒されたり隠ぺいされたりして、思うように情報を得られない場合に備えるものです。
離婚においても、事前準備が大切なことは言うまでもありません。

また、未成年の子供がいれば、必ず養育費の問題になりますが、養育費は夫婦がお互いに負担する義務があります。
相手の収入を知らなければ、どのくらい自分が負担するのが相当か知らずに交渉することになり、あなたに不利な金額になるでしょう。