カギを握るのは調停委員
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2014年7月4日
調停では、話し相手が2人の調停委員になるので、いかにして調停委員にあなたの心情を察してもらい、妻の説得に協力してもらうかというのが最も重要になります。
一般的には、調停委員を味方につけるなどという言われかたもされますが、中立的な立場である調停委員は、味方でも敵でもありません。
意見が合わないからといって感情的になって怒鳴ったり、妻の嘘に嘘で対抗するなど、調停委員の心証を悪くするような言動は慎むべきでしょう。
2人の調停委員には主従関係はないですが、経験や年齢によって必ずどちらかが主導権を持っているのは明らかで、それを早い段階で見抜く観察力も必要です。
男性だから、女性だからということではなく、主導権を持っている側を納得させると、調停では有利になるとされています。
しかし、調停委員も人間であるからには感情があり、当事者双方の主張を聞くと、そこに個人的な考えかたが影響してくるのは避けられません。
そして、夫婦関係調整調停は、話し合う内容が多岐にわたるため、それぞれの内容について調停委員も個人的な意見を持っていて当然です。
変な話ですが、一方の調停委員に納得してもらい、意見の異なる他方の調停委員に賛同を促してもらうような戦略も時には必要だということです。
また、特に事情もなく本人が欠席し、弁護士を代理人として出席させるのは、当事者間での話し合いを前提とする調停においては、少なくともプラスにはなりません(マイナスにもなりません)。
むしろ、本人が毎回出席し、懸命に解決に向けて話し合おうとする姿勢を見せることで、心証を良くするプラス効果はあるでしょう。